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2010.07.22 (Thu)

ローテーション

山手線の西日暮里駅で降りた。
とたん身体を包む空気はたっぷりと湿気を含んでムッと肌を押してきた。

梅雨明け後の夏の照りつける日差しがアスファルトに反射して、重たい空気は加熱膨張して鼻腔や喉にへばりつく。
急激に水分が奪われているのか、息苦しさを覚える。

風はなく、日陰さえ涼しさを感じない。


20分

俺はこれから歩かなければ行けない。
山手線をウッカリ寝過ごして何周かしてしまった。確かに降りたはずなのに・・・
夢だったのか、気付いたら乗車した五反田駅だった。


約束の時間はとぉに過ぎている。
革靴は上下から熱を吸収して、内部にはもはや爽快と言う文字はない。



「あち~」
つぶやくごとにネクタイが締め付ける首筋から汗が吹き出してくる
「さっさと済ませてビールでも飲みたいなあ。よし、急ぐか!」



暫く黙々と歩いた



刺されるような高熱に身体中の水分とやる気を奪われていく。



「あぢぃ」
こんな汗をかいたら、むしろお客さんに失礼だ。
多少遅れても颯爽としていこう。お客さんも呆れた声で何時でもいいと言ってくれた。



俺は奪われたやる気を拾い集めることもせず、エコモードに入った。


体力を使わない程度にゆっくりと歩く



「あぢぃ」
まだ、汗が吹き出る
目が眩む。まだ倒れる訳にはいかない。
大切な商談だ。万全な体調で望まなければっ


俺はスーパーエコモードにシフトダウンした


やや前のめりに、惰性でのみ歩く。力は極力使わない。
よそ見や若い女の子の肌をチラ見する事も止める




10分歩いた

日差しは容赦なく打ち付ける



あぢぃ・・心でつぶやく
口を開くとそこに熱気が入り込み生気を奪う。過度の呼吸も同じく肺を焼く。



俺は仕方がなくスヌーズモードに突入する
あらゆる器官を休止させるのだ。
目はうつろに空を見る。街の喧騒も耳に入らなくなり呼吸数も減る。





ただ惰性であるく。





5分歩いた




俺は誰だ?




・・・何故苦しい?





あぁ、暑いんだ・・・・




何故歩く?





・・・俺は誰だ?





何故?・・・・





超低消費モードになっている俺には、客先を通り過ぎたことも、時間が過ぎたことも理解出来ない





あぁ、暑いんだ







いつしか俺は隣の駅に着き、本能が求める「涼」を探して山手線に乗る




これでよく眠る事が出来る

俺はエアコンの効いた車両のなかでスリープモードにシフトダウンした…








やがて快適な状態で身体はリセットされるだろう






そうだこの後、遠くから聞き覚えのある名前が聞こえてくるんだ。
さっきもそんな夢を見た。延々と繰り返し周っているんだ・・・



「五反田~、五反田~」


08:30  |  未分類  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

お~っ!・・・んっ!?

素晴らしい文章力に敬礼っ!!

って・・・

結局
「な~~~~んにも」
してないじゃ~ないですか!?

無意識に徘徊するのは早過ぎですよ!!
岡村ッス! |  2010.07.22(木) 17:24 | URL |  【編集】

Re: お~っ!・・・んっ!?

そうか!徘徊だったのか!
な~んて、こんなんだったらいいな~1日
ナミクイ |  2010.07.22(木) 18:09 | URL |  【編集】

お勤め御苦労さまです。熱中症で倒れないように気をつけて下さい。山手線に寝台車つける署名活動しますか?
ゆーてつ |  2010.07.22(木) 20:54 | URL |  【編集】

ゆーてつさん

いや、それよかTaxiが安くなる運動の方がいい
ナミクイ |  2010.07.22(木) 22:25 | URL |  【編集】

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